RAID5 の故障確率 †
RAID5 全体の AFR = (1-(1-AFR^2)) * nC2
AFR ... 年間故障率
n ... RAID5 を構成するディスク本数
C ... 組合せ Combination
組合せは、Excel で COMBIN(n,m) 関数が便利。
考え方は、同時に二本壊れる確率を (1-(1-AFR^2)) で計算し、その組合せが nC2 分だけ存在するため。
| 4 本 | 5 本 | 6 本 | 7 本 | 8 本 | 9 本 | 10 本 | 11 本 |
使用効率 | 75% | 80% | 83% | 86% | 88% | 89% | 90% | 91% |
ディスク容量 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
AFR 1 % | 0.06% | 0.10% | 0.15% | 0.21% | 0.28 | 0.36% | 0.45% | 0.55% |
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AFR 2 % | 0.24% | 0.40% | 0.60% | 0.84% | 1.12% | 1.44% | 1.80% | 2.20% |
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AFR 3 % | 0.54% | 0.90% | 1.35% | 1.89% | 2.52% | 3.24% | 4.05% | 4.95% |
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AFR 4 % | 0.96% | 1.60% | 2.40% | 3.36% | 4.48% | 5.76% | 7.20% | 8.80% |
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AFR 5 % | 1.50% | 2.50% | 3.75% | 5.25% | 7.00% | 9.00% | 11.25% | 13.75% |
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RAID6 の故障確率 †
RAID6 全体の AFR = (1-(1-AFR^3)) * nC3
AFR ... 年間故障率
n ... RAID6 を構成するディスク本数
C ... 組合せ Combination
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
使用効率 | 60% | 67% | 71% | 75% | 78% | 80% | 82% | 83% |
ディスク容量 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
AFR 1% | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.02% | 0.02% |
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AFR 2% | 0.01% | 0.02% | 0.03% | 0.04% | 0.07% | 0.10% | 0.13% | 0.18% |
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AFR 3% | 0.03% | 0.05% | 0.09% | 0.15% | 0.23% | 0.32% | 0.45% | 0.59% |
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AFR 4% | 0.06% | 0.13% | 0.22% | 0.36% | 0.54% | 0.77% | 1.06% | 1.41% |
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AFR 5% | 0.13% | 0.25% | 0.44% | 0.70% | 1.05% | 1.50% | 2.06% | 2.75% |
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これであってるでしょうか? 何かご指摘があればコメントしてください。
RAID が理論値よりも壊れやすい理由 †
- ディスクアレイを構成する HDD は通常、同一メーカー、同一容量、同一時期の出荷であり、同一ロットである可能性が極めて高い。
- ディスアレイを構成しているということは、同程度の温度と湿度、同程度の使用頻度、同程度の期間使用されていると言える。
- 同じロットの製品は、同じ故障特性を持っており、同じような状況で集中して故障する可能性がある。
- そのため RAID ディスクの 1 本が故障し、そのスペアが到着するのを待っているうちに、もう 1 本が故障してしまう事が、理論値以上に発生しうる。(経験的にも、理論値以上に故障しやすいと思われる。)
- そのため、サーバー用の RAID 製品ではホットスペアに対応している。ホットスペアの HDD も同一ロット、同一環境、同一期間であるが、「使い減り」していない分だけ、同時に故障する可能性は低いと思われる。
結論 : 上記 RAID の故障確率を鵜呑みにしてはいけない。
RAID 構成だったのにデーターが失われてしまった理由 †
- ある 1 本が故障してしまったのに気づかず、さらにもう 1 本が故障してしまった。→ しっかり監視する。
- ある 1 本が故障してしまい、そのスペアが到着する前に、もう 1 本が故障してしまった。→ ホットスペアか、HDD の買い置きを用意する。
- RAID コントローラーが壊れた。ディスクアレイの電源が壊れた。→ この辺も二重化できるが、ある程度リスクとして見込むべき
- ファイルを誤って消してしまった、上書きしてしまった。→ RAID が救えるのは物理破損だけ、論理バックアップをとりましょう。